bc_title

IoTとブロックチェーンの親和性


ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは、ビットコインなどの仮想通貨でも使われている分散データベース技術です。以前に注目テクノロジーとして話題になりましたが、最近活用例がちらほらと出始めているので気になっている方も多いのではないでしょうか。

ブロックチェーン技術ではデータベースを分散し、トランザクションごとに分けることによって、個々のデータベースの処理の負担を軽減します。
従来の中央管理型のデータベースは、高速処理が可能で大容量のデータを取り扱えるというメリットがありましたが、分散データベースは、個々のデータをそれぞれが同時に合意形成してマイニングするため、処理のスピードがそれほど早くありません。
合意形成には10分かかることもあり、高速処理には向いてないのです。
ですが、データを複数のデータベースで保管することによって、悪意ある改ざんなどを防ぐことができます。
このため、ビットコインなどの仮想通貨で使われているのです。


IoTは分散処理が適している

IoTは、多くの人が使う技術です。同時に多数のインターネットアクセスがあります。
デバイスを使って計測を行ったり何か動作を行ったり、インターネットに接続し、データベース側でそれを処理します。
そのため、ひとつのデータベースで管理するのは、高速な速度の面からはいいのですが、多大なアクセスには耐えられません。
また、データベースサーバーも高性能なものを用意する必要があり、コストがかかります。

ですが、分散データベースならどうでしょうか。処理を分散し、同時に複数のアクセス(トランザクション)をひとつのブロックにまとめて、書き込みます。
多大なアクセスにも十分耐えることができますし、IoTではそれほどリアルタイムの処理を必要としないケースも多いため、それよりは改ざん防止などのほうが、メリットがあるのです。
そのため、IoTテクノロジーは、デバイスの種類や目的にもよりますが、分散技術のほうが優れているのです。

中央型のデータベースでは、改ざんなどの処理に対応しきれず、悪意のあるアクセスに防御するすべがありませんが、分散データベースなら、それぞれのデータベースが、書き込みを可にするかどうか合意形成がなされてからブロックが書き込まれトランザクションが発生しますので、悪意あるアクセスがあったとしても、データベースに書き込まれる前に、分散処理で防御することができるのです。
そうした点からも、IoTは分散処理が適してるといえるでしょう。

参考記事:IoT時代のビッグデータの価値をより高めるエッジコンピューティング

pc


IoTとブロックチェーンの事例、宅配ボックス

ウフルIoTパートナーコミュニティのワーキンググループが先日発表したテストベットでは、IoT製品の「スマート宅配BOX®」とブロックチェーンをうまく組み合わせたプロジェクトが発表されました。
宅配業者と宅配サービスの利用者は、それぞれスマホのアプリをつかって、宅配ボックスを使います。宅配業者はアプリにログインし、利用できる宅配ボックスの通知を受け取り、荷物を入れます。
そしてロックをかけると、情報がブロックチェーン上に通ります。受取人を選ぶことができ、適切な利用者をスマホアプリ上で選びます。アプリからロックをかけることができます。
そして、宅配ボックスの住人側は、アプリにログインすると宅配ボックスのキーを受け取ることができます。この操作によって解錠され、扉が開くので、荷物を受け取ることができます。

これまでは、ひとつの宅配ボックスに一つのIoTデバイスだったものが、複数の宅配ボックスに複数のIoTデバイスを配置し、複数の利用者で使えるようにすることで、ブロックチェーンとIoTをうまく組み合わせて、分散型の宅配ボックス利用が可能となったのです。
これなら、いままで1対1で利用していた宅配ボックスと利用者の関係が、複数対複数の関係になることができるのです。

これも、IoTと分散データベースをうまく融合したものです。宅配ボックスの開閉履歴なども管理することができ、改ざんを防止できます。改ざんできないため、本人以外は扉をオープンすることができないのです。ブロックチェーンの改ざん防止の技術が役立っています。

今後は、荷物を受け取ったタイミングでの自動で精算する着払い型の宅配ボックスを開発していく予定ということです。
これにより、不在時でも着払いの処理が可能となりますが、自動で課金するのであれば、クレジットカードが必要になるため、着払いの意味がないかもしれません。
ですが、万が一不在時でも着払いができれば、再配達の必要がなくなり、全体の流通がスムーズになるというメリットがあります。


フィンテックの分野でも、ブロックチェーン

フィンテックの分野でもブロックチェーンは使われています。
たとえばアメリカナスダックの未公開株式取引市場であるナスダック・プライベート・マーケットであるNasdaq Linq。
株式未公開の企業の従業員が、自分で持っている株式を売買でき、その台帳を管理する技術として、ブロックチェーンを使用しています。
ここで認証などの技術をスマートフォンで実装すれば、IoTとの親和性も高いでしょう。

米Nasdaq、「ブロックチェーン」を使う未公開株式取引システム「Nasdaq Linq」を発表
引用:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/102803537/


IoTとブロックチェーンの親和性について

このように、IoTは、複数のデバイスを複数の人でパラレルに処理することが可能な技術ですので、分散型のデータベースであるブロックチェーンとは相性がよいのです。
そのため、今後も分散型のデータベースとIoTテクノロジーの融合は進んでいくと思われます。
改ざんができないということ、ブロックとブロックのつながりを示すハッシュ値を組み込んで次々と連鎖させることができることから、さまざまな応用が考えられます。

ご紹介した宅配ボックスなどはその一例でしょう。
また、電源ソケットなどにもブロックチェーンの技術は応用されています。IoTとブロックチェーンを使った電源ソケットでは、時間を指定した使用権利のトークンをスマートフォンに対して発行します。
使用権を受け取ったユーザーは、スマホと電源ソケットの間のBLE通信で電源ソケットを通電状態にすることができます。これによって、公共のオープンな施設に電源などを設置し、使用権利のある人が電源を利用することができるようになるのです。
これまではオープンな場所にコンセントを設置すると、不特定多数や知らない人に使われるリスクがあったものが、不正利用をなくし、社会インフラを充実させることに役立つようになるのです。
市民参加型の社会インフラを充実させ、都市機能をより便利に、安全に、大勢の人に使ってもらうことができます。

こうした試みはプロトタイプという形で始まり、テストと検証を重ねて洗練されていきます
最初は「こんなの使えるのかな?」と思うようなアイデアかもしれませんが、様々な技術が日々生まれてくる中で、全く違ったIoT技術に進化する可能性も秘めています。

protttype


さまざまな場面で使われる、IoTとブロックチェーン

ブロックチェーンの仕組みは画期的なものだといわれています。
シェアリングエコノミーやIoTなどへの適用が期待されています。この分野への商品開発や企画をする企業に対して、内蔵基盤ボードやスマホアプリ、ブロックチェーンのインターフェースなどを提供する企業も現れています。
先進的な多くの企業がIoTとブロックチェーンの可能性に活路を見出そうとしています。
IoTが当たり前の技術になりつつある今、IoTはさらなる進化を遂げようとしているのです。

ブロックチェーンの技術は、IoTデバイスのトランザクションや認証を行うことができることから、IoTジャンルに革命を起こすものだと考えられているようです。
認証技術があらゆるところで登場するスマートシティの実現においても、重要なテクノロジーだといえるでしょう。
電気自動車、スマートシティ、スマート家電などのジャンルでブロックチェーンを使って管理することができ、アメリカやインド、ドバイ、中国などでものすごい勢いで開発が進められています。
IoTにとってブロックチェーンは、当たり前の技術になる日ももうすぐそこかもしれません。
世界各国で、大きなプロジェクトが始動しはじめています。


【PR】IoTプロジェクト事例が豊富なエスキュービズムと事業課題を解決しませんか?

integration_bnr
button05_toiawase_05

関連記事

エスキュービズムニュースレター!
IoT用語辞典
お役立ち資料
無料ダウンロード
ページ上部へ戻る

運営者

  • 株式会社エスキュービズム
  • 〒105-0011 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビル A館 4階
  • TEL : 03-6430-6730(代表)
  • HP:https://s-cubism.jp/