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モノのインターネット(IoT)が次世代のマーケティングに与える影響について考える

これからの時代はサーモスタット、ドアロックシステム、家電器具などがインターネットと接続された「モノのインターネット」がますます活躍するとみられます。

モノのインターネットではデバイス同士がコミュニケーションをとりながら、利用者にとって最適なサービスを実現させることが出来、その範囲はトースターから自家用車にまで実に広範囲にわたります。

最近では、このシステムがどのような形で実際に我々の生活に入り込んでくるのかといった点を実際に体験したり垣間見ることが出来るようになってきていますが、確かに素晴らしい機能であると思わされる反面、場合によってはその便利さのゆえにむしろ怖さのようなものを感じることも否めません。

具体的にモノのインターネットがどのような形で利用されるのかはまだ今の段階でははっきり断定する事は出来ませんが、少なくともマーケットの分野に革命的変化を与えるであろうことはまず間違いないでしょう。そこで次から具体的な例を挙げて見ていきたいと思います。

オムニチャネルの浸透

現在の段階でオムニチャネルと言えばソーシャルメディア、ウェブサイト、携帯電話、Eメール、印刷物やメディア広告、さらに実店舗などが挙げられますが、将来的には家やオフィスの家電製品のディスプレイを通してもオムニチャネルマーケティングが実施できるようになるとみられています。

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Eコマースの躍進

モバイルコマースはこの先も大きく躍進が期待できる分野ですが、その根底には携帯電話は誰もが肌身離さず常に持ち歩いている事が多いという事実があります。こう考えると、モノのインターネットにおいては携帯電話やタブレット機器という範囲を超えて様々なデバイスを通してより頻繁に消費者にはたらきかけることができるため、Eコマース成長の可能性はさらに広がってくるのです。

つまり、これからは効果的なマーケティング法というのは特定の機器やチャネルにこだわるのではなく、より幅広いチャネルを通して実践するマーケティングにおいて、どれだけ消費者の心に響くメッセージを送ることが出来るかどうかにかかっています。


取り扱うデータはより膨大に

現時点ですでに一般のマーケティングにおいては消費者の行動傾向や興味関心に関する膨大な量のデータが取り扱われていますが、モノのインターネットを活用するようになるとさらに多くの情報を取得・分析することができるようになります。

基本的には、消費者が利用する全てのチャネルにおけるデータを管理することが大事であるという事は理解されていますが、実際にそれを効率よく行うというのはなかなか簡単にはいかないものです。


(引用元:Big data la gi / KamiPhuc

モノのインターネットが浸透するようになると、各機器から送られてくるデータの質も高まる他、情報源の種類も飛躍的に増加することになります。従ってこれらの莫大な情報を管理し、効果的に適用させるという事は非常に難しいことである反面、この点を上手く対処することが出来れば、他の企業には真似のできない質の高いカスタマーサービスを提供することも可能になってきます。

具体例としては、モノのインターネットを利用したハードウェアにおける先駆者的存在であり、サーモスタットや火災報知器を取扱うNest社のケースが挙げられ、同社は利用者のデータを効果的に処理することで製品の機能やカスタマーサービスの向上を実現しています。


プライバシー保護に関する問題

また、取り扱うデータの量が増えれば、必然的に今の時点では想像もできないような新しい形のプライバシー問題が出てくることになります。ところがEメールのような昔ながらのメディアにおいてすらプライバシー保護においてはまだ課題が残されており、企業のデータ管理ミスに関するニュースというのは本当に頻繁に耳にしているのが現状です。

また、データを社内でしっかり管理していればそれで良いという訳でもなく、例えば数年前にTarget社が顧客データから誰がいつ妊娠をしたかを割り出して個別対応マーケティングに適用した際にも、企業がどこまで不特定多数の個人データを把握して良いものかという論点がニューヨークタイムズ紙で取り上げられました。

今後、モノのインターネットが発達していくとより細かな個人情報が取り扱われることになるため、企業側としては必要以上に個人情報に踏み込むことなく、かつ効果的なマーケティングをどのように行うべきかを早い段階で確立させる必要が出てきます。


次第にモノのインターネットは生活の一部に

おそらくモノのインターネットが一般に普及し始める頃は、ソーシャルメディアや携帯電話の時と同じようにセンセーショナルに取り扱われ、企業も次々とこのシステムを取り入れていくことになるでしょう。しかし、時間と共に幅広く我々の生活の中に浸透していく中で、「最先端の特別なシステム」としての認識は薄れ、むしろ当たり前のように日常に存在する新しい生活のスタンダードとして消費者は捉えるようになるのは必至ですので、企業側としてはこの点を今の時点でしっかりと頭に入れておく必要があります。

この記事はThe Internet of Things Will Revolutionize Marketingの記事をUsable IoT blogが日本向けに編集したものです。

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