programmer

モバイル用アプリ開発とその課題

今日では、モバイル用アプリ開発の分野の勢いは増す一方で、一見するとその可能性は無限のようにすら思われます。しかしながら、実際に開発するとなると技術的な面でまだまだ多くの制約が出てくるのが現実です。

現在出回っているモバイル機器の数は非常に多く、アプリ開発者サイドとしてもスマートフォンやタブレットはもちろんのこと、毎日のように登場する新型デバイスへの対応も念頭に入れた作業が求められてくるのです。
mobile_tech_img

統計から考える

最近の調査によると、スマートフォンやタブレット関連の開発プロジェクト数はデスクトップパソコン関連の開発に比べて4倍もの量になっており、世界規模でのモバイル関連のビジネス市場価値は2017年までに1,793億ドルにも上る事が予想されています。従ってモバイルアプリ開発者としては「実用価値のある」「クリエイティブな」アプリを求めるクライアントの期待にどれだけ応えられるかといった課題に直面することになるのです。

その際にこれまでに類を見ない画期的なアプリが生み出されることもある一方で、多くの困難に直面する事も珍しくはありません。このように現在のアプリ市場はある種混沌としていますが、場合によってはその中にも光明を見出すことは十分可能です。

モバイルアプリへのユーザーのアプローチ

モバイルアプリ開発の現状としては、より「消費者寄り」のサービス展開が一般化しており、開発者としてはそのような状況への対応はますます難しくなってきています。さらに、アプリを利用する企業としても既存のアプリでは会社のニーズなどに対応しきれないというケースが多く、その結果BYOD(汎用コンピュータなどではなく、自社専用に開発されたデバイスを利用するというコンセプト)を採用して社内データを管理するという会社も出てきています。

従ってこのような流れがモバイルアプリ開発者の仕事をより難しくしていると言えるのです。つまり、基本的にはユーザーはデスクトップを使うよりもモバイルプラットフォームの利用に移行しており、加えてモバイル対応サイトを通してではなくモバイルアプリでユーザーのニーズが満たされるケースが増えてきているのです。このようにモバイルアプリに対する利用者の依存度は高くなってきているものの、全ての状況にくまなく対応できるだけのシステムが整備されていないというのが現状なのです。

日進月歩のモバイル機器業界の現状把握の難しさ

モバイル機器業界は我々の想像を上回るスピードで発達しており、アプリ開発企業がその複雑なシステムを常に完全に理解するのは難しいというのが実際のところです。

加えて、これからのアプリに求められるのは「簡単な操作性」だけでなく世界中の企業ユーザーの業務用としても対応できるだけの入り組んだシステムを兼ね備えているという点も、開発者側にとっては大きな難関となっています。

それと同時に、開発環境そのものも複雑化してきており、開発プラットフォームを手掛ける大手企業が積極的にツール開発に関連する新しい環境をリリースし続ける中で、選択肢の幅が今まで以上に大きくなってきているのです。

そのような現状を踏まえた上で、アプリ開発者側としては何よりも基本的な機能をしっかりと抑えることを最重要視し、新しい機能などの採用には比較的消極的というのが実情です。結局のところ、あくまでも普段の業務がそのままアプリを通しても行うことが出来る、実世界の延長といった形で機能するアプリであるということが大前提となってくるのです。

ユーザーの「使用感」

アプリに対するユーザーの使用感というのは、開発者側にとって永遠の課題となっています。基本的には、デスクトップ用のサイトを作るのと同じ感覚で手掛けてしまうと、マウスポインタではなく人間の指でスクリーンを触れることで操作を行うモバイルアプリの環境下においては大変不便な使用感となりかねないのです。

繰り返しますが、デスクトップ、モバイル機器共に優れたユーザー使用感を実現させるためのアプローチはそれぞれ異なっており、モバイルアプリを開発する際はこの点に注意してモバイル機器を使用する際の使いやすさを念頭に置く必要があるのです。

セキュリティ問題

最近ではモバイル機器の種類も多数存在しており、それに伴って管理するデータのセキュリティ問題も多様化してきています。

モバイル機器を通してアクセスできるデータには、一般的に企業内機密データをはじめとして多くの個人情報が含まれます。従って、IT関連サービスを提供する企業にとっては、先に述べたBYODシステムを採用する企業の増加も伴って、モバイル機器における「セキュリティ」へのしっかりとした対応が今まで以上に求められてくることになります。

企業の中にはMDM(携帯端末管理)システムを採用して従業員のモバイル機器の使用環境をコントロールしようとするケースもありますが、基本的にモバイル機器は個人的なものであり、どこまで企業が従業員のプライバシーに立ち入ることが許されるかという問題は常に議論の的となっています。このようにコントロールする側とされる側との信頼関係のバランス維持は繊細な問題であり、同時にコンピュータ・ウイルスによる攻撃への対策も必要となってきます。

さまざまな開発テクノロジーからの選択

アプリ開発に関して使用可能なテクノロジーの種類もViz、Native、Webなど複数用意されており、それぞれのプロジェクトに合った選択をすることが必要となっています。

それでも新しいテクノロジーを利用するにあたっては、選択肢が増えた分利用コストもかさむことになるので、基本的には一般的に広く利用されているテクノロジーを利用する開発者がいまだに多いのが現状ですが、古いシステムの中にはセキュリティの面で問題があるものもあるため利用する際には注意が必要です。

開発段階でのテストの重要性

すでに述べた通り、今日ではまさに無数のデバイスが市場にあふれており、その事がアプリ開発における実用化テストを行う上で大きな足かせとなっているのは確かです。それでも開発段階で実際のモバイル機器に搭載した上での動作テストを行う必要性はいくら強調してもしきれません。

最後に、デスクトップコンピュータ対応で開発されたアプリはモバイル機器には適応しないという点も忘れずにおきたいところです。一般的にモバイル機器を取り巻く環境は我々の想像を超えるスピードで進歩しているため、その他のデバイスに対する開発環境とは互換性を持たせることができないのです。

この記事はMobile Application Development: Challenges that Lie Aheadを海外小売最前線が日本向けに編集したものです。

モバイルアプリはマーケティングの次の一手に!

市場調査ダウンロード
モバイルアプリは今後企業のマーケティングの次の一手に成り得るかもしれません。
海外〜日本のアプリ市場動向、モバイルアプリ利用者の行動についてのレポートから、アプリをどのようなシーンで利用するかなどをまとめた資料が無料でダウンロードできます。

関連記事

訪日外国人客が集まる街へ インバウンド地方創生プロジェクト
エスキュービズムニュースレター!
IoT用語辞典
お役立ち資料
無料ダウンロード
ページ上部へ戻る

運営者

  • 株式会社エスキュービズム
  • 〒105-0011 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビル A館 4階
  • TEL : 03-6430-6730(代表)
  • HP:https://s-cubism.jp/