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アパレル部門におけるIoTの導入で可能になったこと

昨今ではますます耳にすることとなった注目キーワードのIoT(モノのインターネット)ですが、モノのインターネット化というものがどういうことなのか、そしてどういった風に重要なのか、いまいちピンとこないという人も決して少なくはありません。

時代を先取るまでは行かないまでも、せめて時代についていきたいという方に向けて、今回はアパレル×IoTをテーマに、どのようにして私たちの生活でIoTが導入されているのか、そしてそのことから私たちの生活はどのように変わるのかを考えていきましょう。

IoTでスマートに試着を楽しめる仕組み

事例1:試着のわずらわしさを過去のものに。Oak Mirror

オンラインショッピングはサイズ感がつかみにくいけど、かといって小売店で買うのも接客や在庫探しが面倒・・・そんな人たちの悩みを解決するのがこのOak Mirror。RFIDを活用した事例ですが、注目したいのは試着の際のスマートさにあると言えるでしょう。

まずはこちらの動画をご覧ください。

動画を見ても分かる通り、販売店にいながら店員とのやりとりが必要最低限になっていることがわかります。

商品の数は全てタグで管理されているため、試着室を利用する際には店員に声をかける必要もありませんし、必要とあれば手元のタッチスクリーンで店の人を呼ぶこともできますし、スクリーンから必要な商品を持ってきてもらうこともできます。

まさに純粋に買い物をサポートしてもらうためのコンシェルジュになってもらうことができるわけですね。

試着室を中心とした実店舗が可能に

またシチュエーションに応じたライトアップの設定や対応言語の設定など、試着の際のコンディションを完全にユーザーに任せてしまうことで、自分のニーズに合わせた服を選んでもらうことができるようになり、店舗が雰囲気づくりにコストをかけたり押し付けがましいマーケティングをする必要もなくなるわけです。

強いてレコメンドをするとすればスクリーン上でオススメの合わせ方を提案するくらいでしょうから、ユーザーも不快な思いをすることなくリラックスした空間で服選びに集中することができます。

最終的にはオンラインショッピングがこれほどのリアル性を持ったものになるのかもしれませんが、ひとまずはそのステップへの足がかりとして、このような試着室ありきの小売店がオンラインと実店舗の中間地点として重宝されるようになるのでしょう。

関連記事:カウンター・試着室のお客様からの呼び出しがすぐにわかる!

お気に入りの服を記憶できる仕組み

事例2:新しいSNSの可能性?デジタルクローゼットで洋服を管理できるAVERYDENNSHION

こちらもRFIDタグを活用したアパレル×IoTのアイデア。購入した洋服を全てタグの情報で共有し、友人とクローゼットの中身を見せ合ったり、お気に入りの着こなしをシェアし合える機能です。

インスタグラムのように写真を撮って共有するのではなく、タグのデータを利用してデジタル情報を用いて視覚化するという点では、今までになかった方法であると言えるでしょう。

共有しておくことでできるようになること

データの形式も統一されているため、「あの時着ていたあの服」といった曖昧な情報ではなく、データをクラウド上に共有しておくことで、直接「先月のパーティでA子が着ていた黒いストライプのドレス」といった具体的な形で気になったものをピックアップしておくことができます。

セレブや有名人が来ていたあの服は何?という疑問も、こういったサービスが広がることで、ますます手に入りやすくなりそうですね。そのぶん競争率は高まるのかもしれませんが・・・

より詳細な利用方法は下記の動画を見てもらえるとより理解しやすいかと思いますので、参考にしてみてください。

生活に合わせた服を提案

事例3:ユーザーの行動に基づいたドレス作り。Data Dress

こちらはH&M傘下のブランド、IvyrevelとGoogleが共同で開発した、ユーザーの行動に基づいて洋服をデザインし、実際に注文できるというサービス。

着用したいシチュエーションを選んだら、あとは毎日の生活習慣であるエクササイズや食事のシチュエーション、さらにはナイトライフでのアクティビティなどをデータ化し、ドレスづくりの材料となり、最終的には自分にぴったりのドレスが仕上がるという仕組みです。

自分だけの一着がさらに手軽に

ライフスタイルをデジタル化し、数字を根拠に「これがあなたに合ったドレスです」と言われると最初は変な気分かもしれませんが、具体的な根拠を元に自分に合っていると言われると、なんだかそんな気になってくるかもしれませんし、そもそも本当に似合っているのでしょう。

仕立て屋に足繁く通ったり、何度も人と話すことなく自分にぴったりの洋服が仕上がってしまうというのは、まさにIoT時代のアパレル産業という感じがしますね。

詳しくは動画でも確認できますので、視聴してみてください。

IoTの活用法はオシャレだけでなく・・・

事例4:作業着のIoT化で作業者の安全を管理。東レ

オシャレとは少し遠ざかりますが、衣類とIoTは安全管理という点でも有効な組み合わせです。こちらは東レの機能性繊維素材の活用事例ということで、IoTによって着用者の体調を管理し、労働災害のリスクを抑える効果を狙ったというものです。
一見して分かりにくい作業員の体調ですが、衣服にIoTを導入することで健康をデータ化し、危険な数値が出ればすぐに休ませることができるようになれば、労災の危険性も一気に抑えられそうです。

安全管理のための服×IoTは学生の運動着など、様々なシチュエーションでの活用が期待できそうですね。

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関連記事:IoT×家電にはどのようなものがあるのか ファブリック編

IoTの登場で、より消費者目線のイメージが重要になる?

IoTの導入でやってくる変化とは?

こういったIoTの活用方法からわかるのは、アパレル産業も消費者も、売るため、買うための余計な手間がどんどん省かれていくようになっていく未来があるということです。
つまり消費者は自分のデータや好み、そしてレビューや有名人の口コミを元に買い物をするようになるため、アパレル側がイメージづくりや小売店づくりに力を入れる必要がなくなるわけです。
広告費用を必要最低限に抑え、よりプロダクトのクオリティ向上にコストを費やすことができるというわけですね。
広告も毎シーズンごとにルックブックを作るのはやめて、SNSで力を持つインフルエンサーにサンプルを渡し、好きなように着飾ってもらうというやり方が流行るかもしれません。
そして彼らの写真をWEBなどで使えれば、わざわざ撮影したり、モデルを雇うコストも削減できるメリットも生まれそうです。(もちろん許諾は必要ですよ!)

実店舗にも大きな影響が

店舗も最低限の人員と、ハイテク化された試着室を並べておけば勝手に来店者が利用し、お会計まで済ませてくれてしまうため、省スペース、省コスト化が進み、ユニクロやZARAのような量販店はさらにコンビニ化が進みます。
加えてData Dressのように、行動データに基づいてオススメの1着が生み出されるようになれば、もはや売り手は売れるかどうかわからないデザインを量産する必要もなく、注文のあったデザインだけをひたすら量産すればいいだけですから、在庫あまりも限りなくゼロに近づけるようになり、かつユーザーからの満足度も100%に近いものが得られるため、まさに活用次第では夢のようなテクノロジーと言えそうです。

IoTの恩恵を受けるのは誰?

IoT×アパレルの場合、やはり大きく恩恵を受けることになるのはファストファッション業界を率いる大手アパレル産業でしょう。IoTは何と言っても効率化を促進するテクノロジーですから、常に合理性も求め続けるファストファッション産業にとっては大きな武器になることは間違いありません。
もちろん中小規模、個人レベルの店舗でも効果は発揮するでしょう。大手同様、無駄な在庫を抱えてしまうリスクを最低限に抑えられる可能性を秘めていますから、うまく使うことで赤字のリスクを効率よく抑えられることでしょう。

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