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IoTの歴史的背景はご存知ですか?実は1999年には存在していた?

皆さん、最近テレビやネットでよく聞く「IoT」という言葉の意味をご存知でしょうか。
IoTとは「Internet of Things」の頭文字をとったもので「モノのインターネット」という意味です。IoTは、今後社会の発展に大きく関係するといわれています。特にビジネスにおいて、IoTの役割は非常に大きなものであると期待されています。
そこで今回は、ビジネスで成功するためにも、IoTがどのような歴史的背景から生まれてきたのか、その後どのような歴史を作ってきたのか、そして基礎知識について詳しく解説します。

IoTの歴史の始まりはいつ?

歴史をひも解いてみると、「IoT」という言葉を初めて使ったのは1999年にマサチューセッツ工科大学のAutoIDセンサー共同創始者であるケビン・アシュトン氏とされています。当時はRFIDによる商品管理システムをインターネットに例えたものでした。
RFIDとは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステムです。

引用元:https://www.denso-wave.com/ja/adcd/fundamental/rfid/

2000年に入る前に「IoT」という言葉は存在していたことになります。しかし、その言葉が一般的になったのは2010年代後半で、IoTの言葉の誕生から10年以上かかっています。
IoTの歴史はやはり最近のものなのでしょうか。

昔からIoTに近い概念は存在した

歴史的には、「IoTは近年の新しいIT用語」という認識がありますが、実は以前から似たような概念は存在していました。

1984年に東京大学の坂村健教授らが推進した「TRONプロジェクト」や、1988年にアメリカで発表された「ユビキタス・コンピューティング」の概念がそれにあたります。
実は、これらのプロジェクトに共通するのが「どこでも、いつでもリアルタイムでつながる」「誰でもつながる」「デバイスを選ばずネットワークにつながる」など、まさに現在のIoTの概念なのです。
IoTの歴史は、こうした概念が連綿と続いてきたことで発展し、やがて「Internet of Things」というバズワードを得て一般化してきたのです。

なぜ1999年にはIoTが普及しなかった?

それでは、1980年代から概念自体は存在したIoT、なぜ現在のように世の中に広まらなかったのでしょうか?
最も大きな原因は、テクノロジーを実現するための費用と技術です。概念自体が生まれた当時、センサーやデバイスなどの機器の単価はとても高かったのです。さらに大きさにも問題があり、組み合わせる機器に限界がありました。
通信環境もまだ整っていたとはいえません。日本でのインターネットの世帯普及率は21.4%で、やっと携帯電話がインターネットに繋がり始めた頃のことです。
ADSLでさえまだサービスが開始していませんでした。通信速度や通信データ容量が上がらないうちは、IoTが広がるのは難しかったと考えられます。
通信インフラやICTの歴史が、IoTの歴史とも大きく関わっているのです。
もし仮に、1999年当時でも今のように状況さえ整っていればIoTの誕生は十分にあったでしょう。

参考:http://www.daj.jp/20th/history/

1999

2010年頃からビジネス分野にも広まる

IoTがビジネスの分野でも使われるようになったのは、スマートフォンなどが普及した2010年頃です。この頃、IT企業が未来のスタイルとしてIoTを活用するようになりました。2010年といえば、ちょうどiPhone4が発売され、まさにスマートフォン時代の到来という時です。
IoTの歴史でいえば、このスマートフォンの普及が大きな意味をもつことになります。

一人につきPC一台所有はIoTの概念に近い

IoTの概念は、パソコンを一人一台持っている時代から存在していました。当初は、IoTという名前では呼ばれていませんでしたが、「身の回りのモノがインターネットにつながる」ということを考えると、パソコンがインターネットにつながるというのは現在のIoTの概念に非常に近いものです。
2010年頃にIoTという言葉が広まったのには、スマートフォンのIT産業参入とセンサー単価の急速な下降によって身の回りのいろいろなモノへの接続ができるようになったことが大きな理由として考えられます。
大きなパソコンを持つ若者は減りましたが、スマホやタブレットを持っている若者は増えています。
デバイスの歴史がIoTの歴史ともいえます。

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IoTとM2Mの関係

IoTの歴史を考える時に重要なのが「M2M」です。「Machine To Machine」の略で機械と機械がつながることで、IoTよりも先に開発・導入が進みました。IoTの概念とM2Mの概念は似ていますが、M2Mは機械と機械がつながるので接続可能なシステムが限られています。
機械と機械が繋がることにより、人間が介在することがなくなります。そのため、工場の生産ラインや工事現場などで活用されています。
M2Mの歴史としては、建設機械のコマツが1998年に、M2Mのシステムを建設車両に搭載したのが有名です。
M2Mの事例では、もうひとつ、ビルのエレベーター監視がわかりやすいでしょう。エレベーターの稼働時間や昇降回数などの情報をデータとして収集しています。データの収集に人間は関わっておらず、機械同士の作業です。

機械同士のネットワークだったM2Mから、最も多くのモノをインターネットにつなげるようになったのがIoTです。IoTはM2Mも包括し、大きな意味で使われているのです。
今後、Iotサービスを利用したインターネットへの接続デバイスは2年後の2020年までに500億個以上に増えると予想されており、今後さらにIT分野での凄まじい活躍が期待されます。

IoTの身近な例

実は既に私たちは生活の中でIoTに日々触れています。現代では映像、音楽、テレビやエアコンなどあらゆるものをインターネットを利用して使う機会が増えており、IoTは多様化しています。
デジタルオーディオプレイヤーやHDレコーダー、テレビなどの家電をインターネットに接続して、様々なサービスを受けるのはもはや当たり前すぎていちいち意識しないほどです。
IoTの歴史的にみても、2010年代以降のIoTの普及は、驚くべき加速度です。

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インターネットに接続するのは3つに分類される

モノをインターネットを通して通信させるIoTですが、大きく3つに分けられます。

・スマートフォンやタブレットを含むパソコン類
・機械類
・その他

IoTの説明を聞いても、イマイチどのようなものかパッとイメージできない人もいるでしょう。そこで、あなたの身の回りのもので考えてみるとわかりやすいでしょう。それが一つ目のスマートフォンです。スマートフォンをインターネットにつなぐことで、さらに便利に使えます。

「身の回りのモノがインターネットにつながる」ことがIoTなら、ここでは身の回りのモノ=スマートフォンです。

IoTサービスの構成

IoTは大きく分けてデバイス、ゲートウェイ、サーバーの3つの構成に分けられます。

1:デバイス

デバイスは「モノのインターネット」のモノにあたり、最も重要な部分です。デバイスの役割は大きく分けて「センシング」と「フィードバック」です。

センシングはデバイス本体やその周辺環境の状態の情報をシステムに知らせるものです。センサと呼ばれる電子部品がこのセンシングを実現させます。センサには、画像センサ、温度センサ、湿度センサ、時期センサなどさまざまです。状況によって上手に組み合わせることで役割を果たします。
次にフィードバックですが、システムから通知を受け、情報を表示します。パソコンの画面で情報を確認したり、スマートフォンでプッシュ通知を受けることがこのフィードバックです。

2:ゲートウェイ

聞き慣れない言葉ですが、要するに「ルーター」のようなものです。必ずしもIoTは、直接モノがインターネットに接続しているのではなく、IoTデバイスには電波状況、回線や電波法の規制などにより直接接続できないモノがあります。

その場合、機械とインターネットを接続するための役割を担うのがこのゲートウェイです。身近なものでいうと、Apple WatchとiPhoneの関係性です。

3:サーバー

IoTでは膨大なデータを取り扱います。受信した大量のデータを処理するのはサーバーの役割です。データを見やすいように変換したり、保存したりするのが具体的な作業です。

サーバーには「バッチ処理」と「ストリーム処理」という2つのデータ処理方法があります。バッチ処理とは、蓄積したデータを一定の間隔でまとめて処理するもので、初めに取得したデータを一度データベースに送信し、一定の間隔でデータを取得して処理を行います。例えば、企業の受注データがいい例ですね。

そして、バッチ処理とは違いデータベースに一度保存することなく、リアルタイムでデータを処理するのがストリーム処理です。リアルタイムでデータを分析し管理できるので、まさに「現在」の状況を把握できるのがこのストリーム処理の最大の特徴です。

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今後あらゆる分野でIoTの活躍が期待される

特に、今後歴史的な高齢化社会を迎える日本では医療分野におけるIoTの活躍が大きく期待されます。高齢化社会によって、健康状態を維持するのは何よりも大切なことです。IoTサービスにより、国民の健康データを管理したり、医療機関が遠隔監視をすることで、あらゆる病気を防ぐことができます。

また、毎日凶悪なニュースが後を絶たない現代だからこそ、しっかりとセキュリティーを強化するのは非常に重要なことです。セキュリティー分野でもIoTが活躍します。遠隔操作で家にいなくても、いつでも自宅の状況を監視できるのは嬉しいことですね。

終わりに

いかがでしたか?私たちの身近なところで活躍しているIoT、今後もさまざまな領域で活躍することでしょう。
IoTが新しいITの歴史を作り、社会のインフラになるように、発展に寄与していきたいところです。

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