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IoTのテクノロジをオープン化!「オープンIoT」って何?

「オープンIoT」という言葉をご存知でしょうか。オープンIoTは、文字通りIoTをオープン化しようという動きで、オープン化が必要ということは、現在のIoTはクローズドなのでしょうか。

現在のIoTはクローズド?

今のIoTテクノロジーは、非常に閉じている状態といえます。たとえば家電を操作するIoTを考えてみましょう。
現在、マーケットに出ているIoT製品のほとんどが、自社製品とだけつながっています。
つまり、ある家電製品を購入して、アプリをスマホにダウンロードしても、操作できるのは自社製品だけになります。いくらスマートホーム構想が優れていようとも、A社の製品をB社のアプリで操作することはできませんし、B社の製品をA社のアプリで操作することもできません。これはすなわち、製品の実装がクローズドで行われていることを意味します。
クローズドなため、IoTのアプリは製品の数だけダウンロードしなくてはならない、ということもしばしば起こります。これではせっかくのIoT製品も、非常に不便なものになってしまうでしょう。

オープンIoTでアプリがひとつに

オープンIoTとは、このクローズドなIoTをオープンにするものです。
クラウド上でネットワークを接続し、IoT同士の規格を揃え、クラウドを経由して、IoTの通信を行うものです。これによって、A社の製品も、B社の製品も同時にアプリで動かすことができるようになるのです。
いまのIoTは家電がほとんどということもあり、IoTを統一するとなると、各社規格を揃える必要がありました。ですが、オープンIoTはクラウド上でそれを実現します。そして、通信も共通規格である必要があります。

また、それらはすなわち、社会が全体で、IoTを推進していくことにもつながります。
たとえば、目覚まし時計IoTを考えてみましょう。従来であれば、「朝6時に起きる」とだけしか設定できなかった目覚まし時計ですが、鉄道会社の運行情報クラウドとつながることによって、電車が遅れているときに自動で目覚ましが早く起こしてくれるなど、さまざまなIoTが考えられるのです。
家電の可能性はまだまだあります。こうした社会全体でのIoT推進のことを、オープンIoTと呼びます。IoTの世界では徐々に徐々に、進みつつある動きです。

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事例はこれから!?

日本のメーカーには、ビデオテープのベータとVHS、ガラパゴス携帯と呼ばれたフィーチャーフォンなど、独自規格を推進してきた歴史があります。まだまだ通信規格は統一されておらず、開発の手法も標準化されておらず、メーカー独自の開発モデルを使っているところもほとんどです。
標準化&オープン化がなされていないので、オープンIoTは現実的にはまだまだ遠いものになりそうです。

しかし、もし仮に、オープンIoTが実現すれば、さまざまな人やモノが自由にアクセスすることができるようになるため、産業のイノベーションが起こりやすくなることは間違いありません。相互にデータを集約して、クラウドによってデータを活用していけば、新しいビジネスも生まれやすくなるでしょう。

APIなどを使って、クラウド上でつながることによって、システム間の連携をはかることになります。それによって、使う側の利用者にとっても、利便性が高まるのです。しかし、まだまだハードルは高いのが現状です。
モノづくりメーカーが独自規格から脱却し、オープン化に尽力する必要があります。仮に大手のメーカーがオープン化を行えば、中小のIoTベンダーもそれに従う可能性があります。

これによって、A社のエアコンと、B社の加湿器が連携して、部屋の空調を快適に保ってくれるなど、モノ同士が協調することによって、とても快適な環境を作り上げてくれるようなサービスが生まれます。これがオープンIoTですが、まだまだ未知数です。

いまでは、インターネットを介して家電を操作するのは当たり前になりました。インターネットを使ったリモコンやタブレット端末が多数ある状態ではなく、ひとつに集約され、リモコンがひとつになり、非常に便利になります。

まだまだ実績はこれからですが、期待大のテクノロジーです。

中小企業の利用に、オープンIoT基盤

シーメンスとジェイテクトは、オープンIoT基盤として、「MindSphere(マインドスフィア)」という製品を市場に投入しています。グローバルな大企業だけでなく、日本の中小企業がつながっていくことを重視し、人と設備がともに働いていくことを目指しています。
IoTの導入を、独自規格を実践するにはコストの面で断念していた中小企業が、より容易に基盤を使うことによって、導入・構築できることを目指しているものです。

シーメンスがジェイテクトのノウハウを盛り込んで、ものづくりの次の世代に環境を作り上げて、お客様へのIoT環境の提供を協力しあって実施します。セキュリティやデータプラットフォームなどと協業した統合エンジニアリング環境なども作り上げていく予定です。

MindSphereは主に製造業をターゲットとしたものです。MindSphereによって、機械メーカーは経費が削減され、サービス効率がアップします。また、アベイラビリティ(=壊れにくさ、復旧の速さ)などの付加価値を提供することができ、あらたなビジネスモデルを創出できます。そして市場からフィードバックを受けることによって、より良い製品の開発に注力することができるようになります。

プラントオペレーターは、稼働時間が向上します。資産が最適化され、メンテナンスのパフォーマンスも良くなります。そしてアプリ開発者側は、オープンAPIを使ってスピーディに開発を進めていくことができるのです。また、オープンAPIを使うことによって、いつでもどこでも開発が可能となります。

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なんでもオープンの時代に

いまは何もかもがオープンになる流れです。オープンアーキテクチャや、オープンソースなど、開かれたテクノロジが主流です。その中において、ブラックボックス化していたIoTのシステムも、オープン化していくことは必然の流れと言えるでしょう。特にドイツでは、「インダストリアル4.0」として、オープン化の流れを進めています。これは非常に注目すべき点でしょう。すべてをオープンにして、ルールを統合し、そのために話し合いを行って、思考パターンなどをみなで共有していこうという流れがすでに世界ではできています。

まとめ:IoTのテクノロジーをオープン化する流れ

IoTのテクノロジーを、クラウドを経由してオープン化し、相互にさまざまな規格をもったデバイスが通信するというのは、夢のある話です。そして、それは実現手前まで来ています。オープンIoTは、それぞれのIoTが相互に通信することによって、新しい価値をマーケットに提供します。オープンIoTによって利用者はより便利に、使いやすくなるのです。リモコンのスイッチが複数あったものがひとつになったり、天気予報と傘立てと洗濯物干しざおが連携して晴れの日のみ洗濯ができるようになったりなど、さまざまな新しいイノベーションが考えられます。

いまですら、IoTは無限の可能性を秘めています。それが、新たにオープン化することで、産業が大きく発展することでしょう。
オープンIoTを進めていくには、各ベンダーなどが連携する必要があり、さしせまった事情がなければそれらは難しいかもしれません。ですが、コンソーシアムなどを立ち上げて、オープンIoTを主導していくということも考えられます。非常に可能性に満ちたテクノロジーなのです。

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