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基幹システムとIoT連携の可能性

すべてのモノがインターネットにつながる。そんな時代が現実のものになっています。家電販売店ではすでにIoT化した冷蔵庫やエアコンなどの家電製品が発売されていますし、IoT化したウェアラブルデバイスを使えば、人々の脈拍や血流をデータとして取得できるので医療の場でもIoTが活躍し始めています。
IoTはすでに私たちの生活に組み込まれ始めていて、IoTが身近にある生活は明るい未来を想像させます。

今回は以下の三点について、解説していきたいと思います。
・そもそも基幹システムはIoT連携に消極的
・基幹システムがIoTと連携すれば、業務効率化とより良い商品開発が期待できる
・リスクを負ってでも基幹システムはIoTと連携すべき

IoTをデータ活用に活かす

IoTの話になるとたいていはモノが議論の対象になり、しばし、IoT化したことで得たデータに関する議論は後回しになっています。IoTはモノそのものよりIoT化したモノから集められたビックデータに大きな価値と可能性があります。そのため今回はモノから取得したデータを企業がどのように自社の基幹システムで活用できるか、実例を含めて紹介していきます。

基幹システムとは?

IoTの前にまずは基幹システムについて簡単に触れたいと思います。
基幹システムとは生産管理システム、販売管理システム、購買管理システム、在庫管理システムなど事業の根幹を担うシステムの総称です。工場なら生産管理システム、物販店なら購買管理システムや在庫管理システムを導入しています。
このような企業経済活動の根幹を支える基幹システムが停止すると業務が滞ってしまうので、企業としては絶対に停止できないシステムです。そのため基幹システムは余分な機能を加えず安定的に稼働することを最優先に作られていますし、運営されています。
必要以上に新しい機能拡張はご法度ということです。

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基幹システムがIoT接続に消極的な理由

基幹システムは、OSやサーバーの変更(アップデート)でさえ消極的ですので、外部から基幹システムに接続するIoT化は基幹システムにとっては極めて大きな変革となります。そのため基幹システムとIoT接続はなかなか進みませんでした。IoT化によってシステムが滞ってしまっては大問題だからです。しかし、今はそのリスクを負ってでもIoT化を進めるべき理由がありそうです。

基幹システムのIoT連携がもたらす恩恵

実は基幹システムこそIoT化すべきです。IoT化が企業活動に与えるメリットは絶大です。

取得した情報をサービス改善、製品開発に活かせる

自社商品をIoT化すれば、すべてのお客様の行動データが手に入ります。お客様が使っているシーンや使っている時間帯などすべてです。お客様の行動が手取り足取り分かるようになるのです。企業にとってこれほど重要な情報は他にありません。お客様の行動データが取得できれば、課題があぶりだされるので、今後のサービス改善や新しい製品開発に活かすことができます。

働き手減少問題へ対応

今の日本経済は働き手が足りていません。仕事があるにもかかわらず働いてくれる人がいないので、企業としては業務が完遂できません。これは人口減少傾向にある日本にとっては当然の流れですが、企業にしてみれば大きなリスクです。
この働き手減少問題は、IoT導入によりで自動化できる業務が増えるのでいくらか解決できるようになります。

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基幹システムのIoT化がもたらす未来

基幹システムがモノとつながることでどのような未来が待っているのでしょうか。起こっている例や今後起こり得る未来を想像してみましょう。

物流会社の場合

物流会社にとって在庫管理は一番重要です。もともとはハンディ端末を使った在庫管理が一般的でしたが、ハンディ端末はかなり高価なので企業にとっては大きなコストになります。
しかし今はスマートフォンがあります。このスマートフォンのカメラ機能を使ってバーコードを読み込めば基幹システムと連携して配達予定日や配達先住所が確認できます。また荷物受取のサイン伝票もスマホ上でサインしてもらい、基幹システムに情報が取り込まれるようにすれば余分な作業を削減することができます。

ガス会社の場合

インターネットにつながったガスメーターは1日ごとのガス使用量、月単位のガス使用量、お客様がガスをよく使う時間帯などの情報を日々取得し、毎日決まった時間に基幹システムに自動送信してくれます。その情報を受け取った基幹システムは自動で月の利用料金を計算し、請求書まで作成してくれます。
またよく使う時間帯のデータをお客様単位で収集することでお客様がお得になるプランをそれぞれ自動的に提案してくれます。従来はガス検針員が自宅に伺ってデータを取得し、それを会社に持ち帰った後に基幹システムでデータ入力をして請求書を作成していました。しかしIoT連携でそれがすべて自動になります。基幹システムとIoTの連携で今までよりも仕事効率が上がるうえ、人件費も削減できます。

関連記事:スマートグリッドを実現するIoT機器、スマートメーターとは?

スポーツシューズメーカーの場合

スポーツシューズメーカーは日々スポーツマンのためにスポーツシューズの性能向上を図っています。人体の数値が大きく影響する分野なので様々な側面から複合的に人体数値の取得が必要になります。そのためデータを取得するだけでも大掛かりな作業になります。
しかし、例えばすべてのスポーツシューズにIoTデバイスを埋め込んで基幹システムと連携することができたら、シューズを購入した全ユーザーの情報を自動的に集めることができます。このビッグデータを活用すればスポーツシューズの性能改善に活かすことができます。

チェーン居酒屋の場合

飲食店でもIoTと基幹システムを連携させると面白い未来が待っています。飲食店のすべてのグラスとお皿をIoT化するとさまざまなチェックが可能になります。チェーン店は特性上、料理提供マニュアルを持っていますが、1つ1つの料理に対して正確なチェックを人力でやるにはムリがありますし、できたとしても非効率です。
しかしIoTを活用すれば、効率的に正確なチェックが可能になります。まずはドリンクグラス。ドリンクごとに最適な温度というものがあるので、チェーン店では○○℃以下で提供するよう決められている場合が多いですが、それを一つずつチェックすることは困難です。
しかしドリンクグラスに温度センサー付IoTデバイスをつければ、提供したビールの温度を読み取り、基幹システムにデータを自動送信することができます。これによりお店のルールをしっかり守っているかがチェックできます。
お皿も同様です。マニュアルでは食材の量や温度が決まっていますが、実際は忙しくてなかなかチェックができません。しかしお皿に重量センサーと温度センサー付IoTデバイスをつければ、重さと温度を読み取ってくれるので、ドリンクグラスと同様にマニュアル適合チェックができます。

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IoTと基幹システム連携はすべき

本来、基幹システムは社内ネットワークのみで繋がり外部からのアクセスを遮断することで、セキュリティ保守に万全を期してきました。
しかし基幹システムは内部だけにとどまらず外部からアクセスできるようにした方が多くのメリットを享受できることも分かってきています。成功事例も多数あります。
特に今は世界レベルでビジネス競争が激化している時代なので、少しでも競争力を高めなければなりません。守りに入って、いつまでもリスクを冒さず、現状維持を貫くようでは現在以上の成長は見込めず、むしろ企業としては衰退していきます。
より良い商品開発やサービス改善のためにも思い切って一歩踏み出し、IoTと基幹システムの連携を検討してみて下さい。

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