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インバウンド成功の秘訣は『納得度』。便利な翻訳アプリの活用方法

日本は人気の旅行先で、年々外国人観光客も増えてきています。
2016年のデータによると訪日外国人は2,000万人を超え、2020年には東京オリンピックも控えているため、これからも訪日外国人の数は伸びていくものと予測されます。

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http://www.mlit.go.jp/common/001179539.pdf
(参考  観光庁 訪日外国人消費動向調査プレスリリース 調査結果の発表 2017年3月31日)

順調に訪日外国人観光客が増える一方で、ほとんどの日本人は日本語しか話せないというジレンマを抱えています。近年は観光客増加によるインバウンド効果を強調しているメディアが多いですが、訪日外国人観光客にとって、商品など売られているものが何かわからなければ、購入を諦めることもあります。日本人なら使い方はおおよそ見当がついても、外国人観光客からすれば何のための商品なのか、どういった背景で作られたのか、有害な物質は含まれていないかといったことが気になります。

そのため、訪日外国人が多い地域では英語や中国語、韓国語ができるスタッフを雇用するなどしたほうがスムーズに業務を回すことができる上に売上にもつなげることもできます。しかし、語学が堪能な人材はそう多く見つかるものではありません。

翻訳アプリの活用

もし語学が堪能なスタッフが見つからなくても、日本語・各種言語に翻訳するアプリが登場しています。以下では便利な言語翻訳アプリをご紹介したいと思います。

訪日外国人客が来ても大丈夫、便利な翻訳アプリVoiceTra

VoiceTra(ヴォイストラ)は国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した言語翻訳アプリです。英語・中国語・韓国語といった言語も含め31言語に翻訳が可能です。対応言語詳細はこちらから確認できます。

http://voicetra.nict.go.jp/dl/flyer.html
(参考:VoiceTra 対応言語)

こちらのアプリはApp Store, Google Playからダウンロードして無料で利用することが可能です。スマホの音声入力を用いることで、日本語を各種言語に翻訳して音声によって出力を行うことができ、また外国人が各言語で話している言葉を日本語に翻訳してコミュニケーションをはかることができます。※一部の言語では音声入力・出力に対応していないものもあります

スマホに向かって話すだけで翻訳してくれるアプリは特に外国語が話せるスタッフの確保が難しい店舗にとって心強い存在でしょう。

マイナーな言語もカバーするGoogle翻訳

訪日外国人は英語や中国語などのメジャーな言語を話すとは限りません。中にはマイナーな言語しか話せない人ももちろんいます。

Google翻訳は100以上の言語に対応しており、英語・中国語・スペイン語・ロシア語・韓国語・フランス語・ドイツ語といったメジャーな言語はもちろん、あまり話されない言語にも翻訳することが可能です。以下の記事では全世界の人口の99%をGoogle翻訳がカバーしていると述べられています。

http://gigazine.net/news/20160220-google-translate-100-in-total/
(参考;Gigazine Google翻訳の対応言語が100カ国を突破、オンライン人口の99パーセントをカバーに)

翻訳の精確さにおいて多少難はありますが、大まかな意味を把握するという意味では十分に使えます。Google翻訳も音声での入出力が可能でオフラインでも利用できるため、ネット環境が整っていないところでも利用することが可能です。

また、Google翻訳の音声入力マークの横にカメラボタンがありますが、こちらを押せば写真を撮る感覚で写った文字の翻訳をすることが可能です。この技術がさらに発達すれば、各言語対応の翻訳したメニューや案内などを作成する必要がなく、外国人自らが必要に応じてこの機能を使うことにより問題を解決することができるでしょう。

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外国人相手の接客が難しい点とは?

筆者は学生時代のアルバイトで接客業を行い、外国人が多く集まる日本の飲食店で働いていました。また、ドイツに在住後もドイツの飲食店で働いたことがあるため、外国人相手の接客において困った点がありました。

英語が苦手なスタッフでは非効率

日本の飲食店ではスタッフのほとんどは英語でのコミュニケーションが苦手であったので、外国人客の接客は必然的に英語が話せる筆者か、海外留学経験のある他のスタッフが行っていました。しかし来店客が集中して忙しくなると、言語を理解できるスタッフが対応できないこともあります。来店客がスタッフに何か質問をしたくても、英語が苦手なスタッフでは対応ができないため理解できるスタッフを呼ばねばならず、二度手間になるということも日常茶飯事。そのため、メニューや注意書きといったものは全て英語に翻訳することもしていました。

食材の知識を備える必要がある

ドイツでも飲食店の接客の経験があり、英語でも通じることはありましたが、ドイツ語で話しかけられると対応に困ったことがあります。簡単な単語なら理解できるものの、相手の言ったことを取り違えたりしないかが気がかりでした。よく質問されたのは「入っている食材はどんなものか」。海外では使われない食材が多かったので(たとえばごぼうや鰹節、海藻といったもの)、それを説明する必要がありました。

アレルギー食材の説明

特に飲食店は来店客がアレルギー持ちでないかを確認することも大事です。アレルギーの種類には卵、小麦、乳製品、ナッツ類、大豆、甲殻類といった代表的なものがあり、基本的にメニューに書いておけば来店客自らが確認するので大丈夫ですが、日本ではまだ徹底されていない印象です。ソースやだしに上記のアレルギーを引き起こしやすい材料が使われている場合もありますが、そこまで記載している飲食店は非常に少ないです。

外国人は日本の食材についてそれほど知識がありません。何が入っているのか理解できないことが多いため都度店員に質問する必要があります。しかしスタッフが言語を理解できない、メニューにもアレルギー表示の記載がないのであれば注文をやめるか、おそるおそる注文したものを食べるかという二択になってしまい、これでは日本食を楽しむことは難しいでしょう。

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海外経験のある定年退職者が外国人の案内を行う取り組みも

スマホのアプリだけではなく、対面の観光ガイドも活躍しています。以下の記事では、定年退職した海外経験のあるシニアが訪日外国人ガイドを行っている例を挙げています。

ALSAは長野五輪のための語学講座の受講生が中心となり1992年に結成。外国人に松本城を案内したり、市民・会員向けの英語講座を月1回開催したりしている。
2012年以降、松本城の案内回数が増え、15年には11年比3.3倍の5262人になった。15年2月から英語に加えて月に2~3回、中国語、スペイン語、フランス語の講座を始めた。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO12687470Y7A200C1L31001?channel=DF220420167266
(出典:日経STYLE 松本城周辺でシニア通訳活躍 海外経験者が多言語案内)

松本市の取り組みは、現代の最新テクノロジーを使いこなすというものではなく、街全体で外国人観光客を呼び込み商店街の売上に繋がるような工夫をしていることです。言語が話せるガイドが松本市の案内を行うことも観光客数の増加に寄与していると考えられます。訪日外国人客の中には日本人との交流を望む人も多くいます。ガイドが情報を与えることによって観光客の関心を引きつけ、理解を深め満足してもらうことで観光地の活性化に繋がっていくでしょう。

海外旅行に行って何か買い物をしようとしても、商品の用途がわからなかったり、どう活用して良いかわからないため購入を諦めた経験がある方も多いと思います。異国の料理も、何が入っているかわからないようなものは注文しないでしょう。そこには異なる国の文化に興味を抱きつつも自分にとってマイナスになるものではないかという感情のせめぎ合いがあり、結局損するかもしれないからやめておくという心理が働いています。

まとめ

もしインバウンド効果を期待しているのであれば、「日本人が当たり前と思っていることが外国人にとっては当たり前ではない」ということを念頭に置いた上で微に入り細に入り情報を与えることによって、外国人観光客は安心感を抱くことができます。

今後インバウンドを成功させる秘訣は、いかに訪日外国人客を納得させられるかにかかっていると言えるでしょう。

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