ふるさと納税_限度額

お得なふるさと納税には限度額がある!?上限額と計算方法を紹介

ふるさと納税は返礼品ばかりに目がいきがちですが、ふるさと納税の一番の魅力は「納税者の税金が控除され、実質的に自己負担金2,000円で商品やサービスが手に入る」ことではないでしょうか。
だからといって、「たくさんふるさと納税をして税金減らそう!」と考えていても、一定の金額からはすべて自腹になってします。

すると「じゃあいくら以上が自腹になってしまうの?」という疑問が湧いてきますよね。

そこで今回の記事では、

  • 「ふるさと納税をすると税金が安くなる」そのカラクリ
  • 実際ふるさと納税をすると税金面でどうお得なのか
  • 自分の上限額はいくらになるのか

といった点をお伝えしていきます。

「ふるさと納税をすると税金が安くなる」「限度額が設定される」そのカラクリとは

給与所得を得ているサラリーマンであれば、毎月のお給料から「所得税」と「住民税」が差し引かれていますよね。
自営業の人であれば毎年2~3月に所得税を納め、6月に住民税を納めているかと思います。

この所得税と住民税、どうやって計算されているかご存知でしょうか。
すごく簡単に説明すると、

  1. 売上(給料)から必要経費を引いて、1年間の利益(「所得」といいます)を計算する
  2. 所得から控除と呼ばれるものを引く
  3. 残った金額のうち5~45%を所得税、10%を住民税として納める
    ※所得税の税率は、年収に比例してあがります。

の3ステップだけです。
わかりやすくするために細かい点は省いていますが、大まかな流れはこんな感じです。

ふるさと納税をすると控除が増える。ただし2,000円は自己負担に

この3ステップのなかで、ふるさと納税の効果がでてくるのが「2. 所得から控除と呼ばれるものを引く」のところです。
ふるさと納税をすることで「寄附金控除」を受けられるようになり、しない場合に比べて所得(課税される部分)が小さくなります。
その結果として所得税や住民税が安くなる、というのが「ふるさと納税をすると税金が安くなる」のカラクリなんですね。

※ふるさと納税では最低2,000円の自己負担金が必要ですが、年収などに応じて設定されている限度額を超えなければ、その2,000円以外はすべて控除されます。つまり実際に支払うのが2,000円で、好きな返礼品を得られるということ。とてもメリットの大きい制度だと言えます。

実際どのくらいの金額が安くなるの?

ふるさと納税は「控除が受けられる」というのがわかったところで、具体的にいくら控除されるのかをお話しようと思います。

実は、一言で控除といっても、

  1. 所得税からの控除     =(納税額-2,000円) × 所得税の税率
  2. 住民税からの控除(基本分)=(納税額-2,000円) × 10%
  3. 住民税からの控除(特例分)=(納税額-2,000円) × (100%-10%-所得税の税率)

の3つにわかれており、それぞれで計算方法が異なります。
特に計算式を覚える必要はないので、「そんなものなのね……」ぐらいで大丈夫です。

ふるさと納税をしなかった場合

どれほど安くなるのかについては、年収や家族構成などによって大きく変わるので、ここでは仮想のSさんを例に計算してみましょう。

———
【Sさんについて】

  • 27歳。大手IT企業で営業職をしており年収は500万円
  • 共働きの妻(26歳)がおり年収は300万円
  • 子供はいない
  • 所得税の税率は10%
  • 3万円のA市、1万円のB区、5千円のC村とD町、4か所にふるさと納税をしようとしている

———

このSさんがふるさと納税をしなかった場合、

  • 所得税:15万円
  • 住民税:25万円

と納めるべき税金は40万円ほどです。年収の8%ぐらいが税金として引かれてしまいますね……。

ふるさと納税をすると、納税分がほとんどチャラに

一方で、Sさんがふるさと納税をした場合だと、納める税金は次のようになります。

 ・ふるさと納税による控除額

  1. 所得税     =(50,000円-2,000円) × 10%=4,800円
  2. 住民税(基本分)=(50,000円-2,000円) × 10%=4,800円
  3. 住民税(特例分)=(50,000円-2,000円) × (100%-10%-10%)=42,400円
  • 所得税:15万円→14.5万円
  • 住民税:25万円→20.3万円

所得税と住民税を合わせて、先ほどの40万円から35万円ぐらいにまで減りました。
自己負担金2,000円があるとはいえ、5万円ふるさと納税すると、その5万円分の税金が安くなり、そのうえでさらに返礼品までもらえてしまうのです…!
大変お得なので「たくさんふるさと納税しよう!」という方もいるかと思いますが、ちょっと待ってください。
1年間のふるさと納税の金額が一定ラインを超えると、そこからはすべて自腹になってしまうんです。
次章で詳しくお話しますね。

(注意)ここでの税金の計算は概算ですので、実際とはズレがある可能性があります。

年収や家族構成によって上限額が変わる

ふるさと納税はたしかに魅力的な制度ではあるのですが、控除できる金額には上限が決まっています。
年収や家族構成はもちろん、そのほか適応される控除(社会保険料控除や医療費控除など)などによっても、ふるさと納税の上限額が変わってきます。

目安の金額はふるさと納税ポータルサイト(総務省 | ふるさと納税のしくみ)にある「寄附金控除額の計算シミュレーション」などで試算できますが、年収と家族構成から大まかな限度額は一覧表にまとまっています。

この表を見るに、独身の方もしくは共働きの夫婦であれば年収の1%前後が限度額だとわかりますね。
養う家族が増えていくとそれに合わせて控除が増えて所得が小さくなるため、限度額も低くなっていきます。

先ほどのSさんでいえば、「年収500万円」「独身、もしくは共働きの夫婦」のところなので限度額は6.1万円。
Sさんは合計で5.0万円のふるさと納税をしていましたので、2,000円の自己負担のみで残りの4.8万円はすべて控除の対象となります。
もしSさんに高校生の子供が1人いた場合、限度額は4.9万円にまで下がるので、限度額を超えた1,000円分は自己負担となってしまうということです。

表:年収と家族構成から見た、ふるさと納税の限度額一覧
年収 家族構成
独身、もしくは 共働きの夫婦 夫婦 共働き+ 高校生の子供1人 夫婦+ 高校生の子供1人
300万円 28,000 19,000 19,000 11,000
400万円 42,000 33,000 33,000 25,000
500万円 61,000 49,000 49,000 40,000
600万円 77,000 69,000 69,000 60,000
700万円 108,000 86,000 86,000 78,000
800万円 129,000 120,000 120,000 110,000
900万円 151,000 141,000 141,000 132,000
1,000万円 176,000 166,000 166,000 157,000

※ここでいう夫婦は、配偶者控除もしくは配偶者特別控除を受けている夫婦(配偶者の年収が201万円以下)。
総務省 | ふるさと納税のしくみ より

▼より詳しい金額を知りたい方はこちら。総務省「ふるさと納税ポータルサイト」
総務省 | ふるさと納税のしくみ

注意!正確な限度額は年が明けないとわからない

ふるさと納税の限度額は、所得税額と住民税額をいったん確定させてからでないと、正確な金額はわかりません。
この2つの税額が決まるのが早くても年明け、遅いと確定申告を終える3月ごろまで待たなくてはいけません。

とはいえ、ふるさと納税の集計期間は毎年1月~12月。
正確な金額がでるころには、すでにふるさと納税も次の年度に入っています。
限度額を超えてしまった分は自分たちで負担すればいいのですが、なるべくなら自己負担金が2,000円である限度額内に収めたいところですよね。

ふるさと納税をするときは、予想される年収と家族構成から限度額の目安を超えないように調整することがカギといえそうです。
特に、自営業の方は誤差がでる可能性も高いため、不安であればお近くの自治体や税理士などに相談するのもいいでしょう。

まとめ

ここまでふるさと納税のお金周りのお話をしてきました。
内容をおさらいすると、
 

  • ふるさと納税がお得なのは、税金が控除される(=納める税金が少なくなる)から。
  • 最低でも2,000円は自己負担しなくてはならない。
  • 自身の年収や家族構成などによって上限額が変わり、養う家族が増えると上限が低くなる。
  • 上限を超えた分はすべて自己負担となるので注意。
  • 独身もしくは共働きの方だと、年収の1%が上限額の目安。
  • 年収500万円の人を例にすると、自己負担2,000円で最大6万円ほどの控除が受けられる。

などが今回の記事のポイントです。
制度の仕組みやその上限額を知って、ふるさと納税をお得に有効利用しましょう!

関連記事

訪日外国人客が集まる街へ インバウンド地方創生プロジェクト
エスキュービズムニュースレター!
IoT用語辞典
お役立ち資料
無料ダウンロード
ページ上部へ戻る

運営者

  • 株式会社エスキュービズム
  • 〒105-0011 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビル A館 4階
  • TEL : 03-6430-6730(代表)
  • HP:https://s-cubism.jp/