【10/18開催】エスキュービズムIoTカンファレンス:2年後の未来を今、体験せよ

MV−BG

S-cubism IoTカンファレンスレポート

小泉耕二氏 佐野健一氏 佐渡島庸平氏 薮崎敬祐 堀江貴文氏 真田幹己 八子知礼氏 青木俊介氏 三竹兼二氏 田邉憲一氏
IoTconferenceは大盛況のうちに終了いたしました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

開催にあたって

S-cubism IoT カンファレンスとは?

IoT(Internet of Things)という言葉が大きな注目を集めるようになりましたが※1
企業でのIoTプロジェクトはうまく進んでいないのが現状となっています。※2

そこで本カンファレンスでは、様々なバックグラウンドを持つ
豪華メンバーにご登壇いただき、「メディアの視点」、「経営者の視点」、
「一般生活者の視点」、「事業担当者の視点」、 「IoT導入企業の視点」
という5つの角度からIoTの可能性について論じた。

当日はIoTに興味のある関係者約680名が六本木ミッドタウンに集まった。

※1:IDC Japanによれば、日本国内のIoT市場だけで、9兆3645億円(2014年)にもなり、
さらに2019年には16兆4221億円まで拡大するとの見通しがある。
※2:ガートナー・ジャパン(http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20150511-01.html)によると
「IoTの専門部署やグループができた」と答えた企業はわずか8.5%に留まっている。

「メディアの視点」、「経営者の視点」、「一般生活者の視点」、「事業担当者の視点」、 「IoT導入企業の視点」という5つの角度

会場アンケート

開会の挨拶に際し、参加された方(合計684名)にIoTに関する行動・意識についてアンケートを行いました。

IoTに取り組みの状況は?

実際にIoTに取り組んでいるのは約21%との結果となりました。
一番多かったのは「取り組みを検討している」段階の方で、IoTについて興味はあるが実際にはまだ様子見を行っている現状だと推測されます。

グラフ
  1. 専門組織もできて、取り組んでいる 20.9%
  2. 専門組織はできたが、取り組めていない 5.4%
  3. 取り組むよう指示が出ているが取り組めていない 11.3%
  4. 取り組みを検討している 33.0%
  5. 今のところ取り組む予定はない 29.0%

2年後にIoTへの取り組みがどうなっているか?

8割近くの参加者が、今後IoTに取り組み、そしてIoTが自社ビジネスを変革するだろうと予測しています。
しかし49%が2年後にはまだ結果を出すことは難しいと捉えており、IoTへの期待は高いものの、
自社導入にはある程度の壁を感じていると推測されます。

グラフ
  1. IoTは、2年後には自社のビジネスを変革している 30.1%
  2. 2年後は難しいが、いずれ自社のビジネスを変革するだろう 49.0%
  3. IoTに取り組むが、結局はあまり自社のビジネスを変革しない 12.7%
  4. IoTは、自社では結局取り組まないと思う 7.2%

IoTという言葉について今後どうなるか?

「IoT」を流行語であると捉えている方が6割近くいる一方、一般用語として定着するなどして、
今後も使われると考えている方も4割弱という結果になりました。

グラフ
  1. 一般用語として定着し、今後も使われる 27.8%
  2. (スマート○○のように)もっと細分化された言葉になり、あまり使われなくなる 37.0%
  3. 流行語なので他の言葉に置き換わり、あまり使われなくなる 22.2%
  4. 一部の分野だけで使われ続ける 11.7%
  5. その他 0.9%

カンファレンス レポート①

小泉耕二 氏

IoT NEWS代表小泉 耕二 氏

基調講演
「IoT情勢について」
小泉 耕二氏写真1
小泉 耕二氏写真2
小泉 耕二氏写真3
小泉 耕二氏写真4

最初の登壇者は、IoT NEWS代表の小泉耕二氏。
メディアの立場から、「IoT情勢について」と題し語っていただいた。

講演内容(要約)

IoTの議論の前に、認識の擦り合わせが必要

  • 「なにをIoTというか」の捉え方(IoT観)は人によって様々であり、議論を始める前にお互いの認識を確認することが必要である。
  • 技術的な観点からは、センサーで取得したデータがクラウドにあがりAIなどにより処理を行い、そしてアクチュエート
IoTの流れ

技術的にはこの流れをIoTと呼ぶ

参考:参加者に対し、「FitbitやAmazon Dash、Amazon DRSはIoTだと思うか」というアンケートを行なった。

FitbitはIoTかどうか
グラフ
  • IoTだと思う 90.4%
  • IoTだと思わない 8.9%
Amazon DashはIoTかどうか
グラフ
  • IoTだと思う 86.1%
  • IoTだと思わない 13.6%
Amazon DRSはIoTかどうか
グラフ
  • IoTだと思う 95.3%
  • IoTだと思わない 4.3%

IoTで成功などできない。成功しようなんて思ってはいけない

モノがインターネットにつながるための環境が整った。
今後モノがインターネットにつながるのは必然であり、単にモノをインターネットにつなげればいいというのではなく、そこから一歩踏み込んだ考えが必要である。

モノがインターネットにつながる環境が整った モノがインターネットにつながる環境が整った

IoTへの取り組む上で、重要な観点

  1. ①産業構造の変化はおこせるか
  2. ②ビジネスプロセス全体のどこまでをスコープとするか
  3. ③どこまでをモノ側で処理し、どこからをクラウドで処理するか
  4. ④サービス全体を自社でやるのか、他社と組むのか
  5. ⑤取得したビッグデータは独占するのか、公開するのか

①補足資料

成功事例1:産業構造自体を変化させる

GEは、モノ売りから脱却を目指しジェットエンジンを売って終わりではなく使うところまで関わることを目指した。
そして、故障の予兆保全、燃費向上、フライトプラン作成支援まで行うようになった。
「ジェットエンジンにセンサーを付けたい」という動機ではなく、「モノ売りから脱却する」という目的が始まりであることを忘れてはいけない。

GEのジェットエンジンの例

②補足資料

成功事例2:事業ドメインを拡大し、ビジネスプロセス全体に影響を及ぼす

たとえ建機の性能向上を行ったとしてもその前段階(例えば土量の計測)が正しくなければ、結局は無駄が生じてしまう。
そのためコマツは、自社の土木建築全体における最適化はできないかと考え、土木建築のプロセスそれぞれにどうやって自社がかかわっていけるかを考えた。

コマツの事例
考えてみてください

カンファレンス レポート②

佐野健一 氏

株式会社ビジョン佐野健一 氏

特別講演
「IoT導入のインパクトについて」
佐野健一 氏写真1
佐野健一 氏写真2
佐野健一 氏写真3
佐野健一 氏写真4

導入企業の視点として、株式会社ビジョン代表取締役社長 佐野健一様に「IoT導入のインパクト」と題し、
実際にIoT導入による効果についてお話しいただいた。

講演内容(要約)

IoTで有効な時間活用に成功

株式会社ビジョンが提供する、海外用Wi-Fiルーターのレンタルサービス「グローバルWiFi®」において、2016年4月より、「スマートピックアップ」を導入した。

「スマートピックアップ」は、受付に行かなくても、申込時にメールで送付されるQRコードをかざすだけでロッカーが解錠され、 Wi-Fiルーターが受け取れるIoTである。

飛行機の便が集中する時間帯などには行列ができることもあったが、この「スマートピックアップ」により、受け渡し時間が月234時間削減でき、さらにCSの向上やスタッフが他の業務に取り組める体制を実現した。

①補足資料:導入前の混雑状況

補足資料

②補足資料:スマートピックアップ

補足資料

③補足資料:導入効果

補足資料

発表スライド

当日ビジョンの佐野様が発表されたスライドを公開しています。

カンファレンス レポート③

パネルディスカッション

IoT時代の経営

堀江貴文氏(実業家)
佐渡島庸平氏(コルク)
薮崎敬祐(エスキュービズム)

パネルディスカッション写真1
パネルディスカッション写真2
パネルディスカッション写真3
パネルディスカッション写真4

実業家の堀江貴文氏や作家エージェンシーの株式会社コルクを運営する佐渡島庸平氏、
エスキュービズムの薮崎敬祐が、「IoT時代の経営」と題し、対談した。

講演内容(要約)

IoTはマジックワード

堀江氏は、「IoT」という言葉は、メディアや関係各所によって盛り上げられているバズワード(マジックワード)であると語った。

しかし否定的な見方ではなく、こうしたカテゴリーを表すマジックワードによって、議論が出来、コンソーシアムの立ち上げや導入検討などの動きにつながりキャズムを超えるための条件ではないかと捉えている。

また、単調な仕事やつまらない作業は機械で自動化されるだろうと今後の社会を描き、ユーザビリティを考慮できなかったり、既存のビジネスに捉われている限り既存の大きな産業がボロボロ失われ、仮想国家すら起こり得るだろうと予想した。

これから大事となるのは「遊び」や「信頼」

佐渡島氏は、ポケモンGOなどにも触れ、 単調な作業が機械に取って代わられる時代において、「遊びのありかた」をどう提示できるか、どういうストーリーを作れるかという設計が大事になってくるのではないかと語った。

また、これからの社会は、まったく予想しなかった生き方が当たり前になり、お金ではなく信頼こそがこれからの社会にとって重要になってくると考えている。

ITリテラシーの差がますます顕著に

エスキュービズムの薮崎敬祐は「IoTによって国の制度も変わっていく。
ITを使いこなせる人と使いこなせない人の生産性の違いはますます顕著になっていくだろう」と語った。

カンファレンス レポート④

トークライブ

トークライブ「こんなIoTがあったらいいな会議」

板尾創路
レイザーラモンRG
トレンディエンジェル
明和電機 土佐信道
三秋里歩

トークライブ写真1
トークライブ写真2
トークライブ写真3
トークライブ写真4

IoTハッカソン(2016年8月に『お笑い×IoT』をテーマに開催された)の受賞チームによる、IoT作品の発表が行われた。
続いて、板尾創路氏、レイザーラモンRG氏、トレンディエンジェル、明和電機 土佐信道氏、三秋里歩氏、コメンテーターとしてエスキュービズムの武下を交え「こんなIoTがあったらいいな会議」が実施された。

講演内容(要約)

「IoTハッカソン」の最優秀作品として面白法人カヤックチームの「モーカリマイク」が披露された。
マイクにつけられたセンサーが漫才中に出てくる言葉(会社名や製品名など)を認識し、その言葉に関連する商品をECサイトで自動で検索、画面に表示してくれる。
もしそこから購買された場合は、芸人にフィーが入る仕組みを提案。
『技術力があるで賞』を受賞した都エアラインチームは「た(わむ)れまく」を披露した。
kinectを活用することで、オーディエンスがSNSでつぶやいたコメントをリアルタイムで半透明の幕に表示。
さらに芸人がそのコメントを実際につかんだり投げ捨てたり、強調できる。
芸人がオーディエンスと、リアルで双方向コミュニケーションできる仕組みを提案した。

続いて開催された「こんなIoTがあったらいいな会議」では「お風呂にセンサーをつける」や「一度会ったけれど思い出せないをなくすIoT」など自身のネタを交えながら日常生活においてこういうIoTがあればいいなと思うアイデアが発表した。

カンファレンス レポート⑤

カンファレンスミッショ

カンファレンスミッション「オーディエンスと共にIoTを仕分けせよ」

八子知礼氏(ウフル)
三竹兼二氏(ニフティ)
田邉憲一氏(共同印刷)
青木俊介氏(ユカイ工学)
真田幹己(エスキュービズム)

カンファレンスミッショ写真1
カンファレンスミッショ写真2
カンファレンスミッショ写真3
カンファレンスミッショ写真4
カンファレンスミッショ写真4

カンファレンスレポート⑤ カンファレンスミッション

カンファレンスミッションでは、事業担当者視点から、住まいやロボット、買い物の領域がIoTによって
どう変わるかについて論じた。

住まい

IoTを活用した家庭向けネットワークサービスを提供しているニフティの三竹氏は「日本は集合住宅が多く、海外に比べてセキュリティなどでIoTが活躍しづらいため、もう少し普及には時間がかかる。カメラで検知した後どう対応するかまでの仕組みが必要だ」と話した。
IoTサービスを提供している八子氏は「家の中で、音の検知などセンサーを取り入れすぎると、窮屈になるのでは」とリスクについても語った。
見守りなどに活用できる家庭用コミュニケーション・ロボット「BOCCO(ボッコ)」を開発したユカイ工学の青木氏は「高齢者は音声で家電を動かすニーズがあるかもしれない。どこまでやるかは住む人によるのではないか」と考えた。

ロボット

ロボットの可能性について、デジタルサイネージなどの店頭と店のシステムを連携するサービスを提供する共同印刷の田邉氏が「正確性や平等性が求められる作業はロボットに向くが、おもてなしの部分は人が欠かせないだろう」と語った。
真田の「ロボットによって仕事を奪われると嫌悪感を持つ人がいるが普及はしていくか」という質問に対し、青木氏は「ロボットの定義は広く、IoTと同様の意味になっている」。八子氏は「ロボットが人型である必要はなく、機能としてのロボットは生活の中に入ってくるだろう」と述べた。

買い物

IoT×買い物はバーチャルコマースについて真田が「クリック一つで買えるネットショップでは感情や高揚感を味わえないのでは」と問題提起。
青木氏は「好きなブランドの空間をライブ感覚で楽しみたいニーズはあると思う」。
田邉氏は「リアルをカバーする形でバーチャルが浸透する」と予測した。
三竹氏は「視覚以外に触覚や嗅覚を伝える研究も進んでいる」と指摘。会場内アンケートでも「バーチャルコマースは浸透する」という意見が8割を占め、八子氏は「ネットショッピングだけでは飽き足らない部分もあるということではないか」と述べた。

最後に、真田が「IoTの事業化では、提供者自身が、お金を払ってでも、その製品、サービスを使いたいか、がポイントです。このセッションのように、欲しいものを自由に考えるとアイデアが出ると思います」と語った。

ブース出展

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